Nothing Headphone (1)を実機レビューします。
Sound by KEFの音、日常で使えるANC、そしてタッチ操作ゼロの物理ボタン。
4万円でどこまで満足できるのかを、音・ノイキャン・装着感・操作性の順に、率直にまとめます。
購入を迷っている人が「買う/やめる」を決められる内容になっているはずなので、必要なところだけ拾い読みでもOKです。
ちなみに、デザインが好きなら購入して後悔はしないはず。
8月20日に購入し、6ヶ月が経過しましたが、これ以降他のヘッドホンは未だに購入していません。
セキログタッチ操作が苦手な人、これ刺さる。ローラー操作が気持ちよすぎる。
Nothing Headphone (1) レビュー|買いか?
Nothing Headphone (1) は「タッチ操作が苦手な人」にかなり刺さるヘッドホンです。
音とデザインの両方が成立していて、操作ストレスがほぼない。
一方で、清掃性と“ANC”だけは割り切りが必要です。


刺さるポイント5つ(特徴)
- Sound by KEF:40mmカスタムドライバーで、自然でディテールが立つ。聴いて「お、ちゃんとしてる」となる
- タッチ操作ゼロが快適:ローラー+物理ボタンで誤爆がない。操作でストレスを作らないのが強い
- ANCと通話が実用:環境適応ANCで日常ノイズを抑える。4マイクENCで通話も普通に戦える
- 化け物バッテリー:ANCオフ最大80時間、ANCオン最大35時間。5分充電で最大5時間は強すぎ
- 接続と音質の逃げ道が多い:LDAC+USB-C有線(ロスレス)で、ワイヤレス派も有線派も拾える



要するに、“見た目で選んでも音と操作が置いてけぼりにならない系”。バランスがよくお洒落。最高かよ。
主要スペック
・防塵防滴:IP52
・Bluetooth:5.3(LDAC/AAC/SBC)
・重量:約329g
・価格:税込39,800円
タッチが苦手なら、これがかなり有力
個人的には物理ボタンに振り切った仕様に歓喜している。
特にイヤホンのタッチ操作って、誤操作が起きたり、当たりどころが悪いと反応しなかったりで地味にストレスなんですよね。今回はヘッドホンですが、Headphone (1) はそこを真っ向から潰してきた。とくにローラーの操作感が気持ちいい。
音も悪くないし個人的に良いと感じる。
もちろん好みはあるが、39,800円という価格帯で「ちゃんとした」仕上がり。
アプリのイコライザーで追い込みもできるし、空間オーディオは個人的にApple AirPods Maxよりハマった。言語化は難しいが、とにかく聴いていて楽しい。
AirPods Maxと比べると、ノイキャン/外音取り込みはAirPods Maxが上。ただ「別物レベルで差がある」ほどではないと感じた。重量はHeadphone (1) のほうが軽いので装着感は軽快。
ただし、長時間装着に関しては頭頂部のクッションが控えめだからか少し痛くなる。
いっぽう、AirPods Maxのようにイヤーカバーを取り外せない点は、清潔性の観点ではややマイナス。
デザインはPhone (3) 同様、賛否両論な個性派。ただ、実物は写真で見るより美しく、質感の完成度が高い。刺さる人には一発で刺さるタイプ。





他と被らないこのデザインがまずOKならそれだけでも買い。音もいいからね。
YouTubeレビュー
興味があればぜひ。音や装着感に関しては実際に手にとって感じてもらいたい。
詳細スペック表|Nothing Headphone (1)
Nothing Headphone (1) スペック
| 製品名 | Nothing Headphone (1) |
|---|---|
| カラー | ホワイト / ブラック |
| 重量 | 約329 g |
| ドライバー | 40mmカスタムダイナミックドライバー(Sound by KEF共同開発/チューニング) |
| 周波数特性 | 20 Hz – 40,000 Hz |
| インピーダンス | 16 Ω |
| 接続 | Bluetooth 5.3 / USB-C有線 / 3.5mm有線 |
| 対応コーデック | LDAC / AAC / SBC |
| ノイズ対策 | 適応型アクティブノイズキャンセリング(FF/FB方式、4マイク)/ 通話AIノイズリダクション(ENC) |
| 再生時間 | 最大約80時間(ANCオフ)/ 最大約35時間(ANCオン) |
| 充電 | USB-C急速充電対応(5分充電で最大約5時間再生) |
| 防塵防滴 | IP52 |
| 操作 | 物理ボタン中心の直感操作(タッチ操作なし) |
| アプリ | Nothing X(EQ/プリセット、ANC調整、設定管理) |
| 連携機能 | Channel Hop(Phone (3)等と連携し、ボタン操作で音楽サービスのプレイリスト切替) |
| 付属品 | キャリングケース / USB-Cケーブル / 3.5mmオーディオケーブル / 取扱説明書 |
| 価格(参考) | 39,800円(税込) |
| 対応OS | Android / iOS / Windows / macOS ほか |
詳細レビュー
開封〜外観






箱は大きく、ずっしり。Sound by KEF表記も。


デザインは『The 個性的』
他にないデザインで存在感が強い。


Nothingらしいスケルトンデザインはそのままで、カセットテープのようなデザインが特徴的。
写真で見るよりも圧倒的に美しく、記憶に残るインパクトがある。


LeftにはSound by KEFと表記されている。アルミをふんだんに使ったボディの完成度はとても高い。




小さく、目立たない程度にleft、rightも表記されている。
音質|KEFチューニングは “価格以上” に聴こえる
イコライザーで細かく調整できるのが前提として強い。
デフォルトの音はフラット寄りで、低域が少し厚め。ソニーやAirPods Maxのほうが「質感が上」と感じる場面はあるけど、価格差を考えるとこのチューニングはかなり健闘している。
正直、オーディオ通ではない自分でも「えっ、音いい…」となったので満足度は高い。低音強調が好きなら、EQで寄せると気持ちよくハマる。
Nothingはオーディオ領域が新規参入に近いぶん、KEFと組んだのは正解だったと思う。空間オーディオも“派手さ”じゃなくて、聴いていて楽しい方向に効いている印象だった。
購入して損はないのではないか。
ANC/外音取り込み|日常は十分、AirPods Maxは別格
ノイズキャンセリングは強力で、日常の騒音なら十分に抑えてくれる。外音取り込みも実用的で、普段使いで困るシーンはほぼなかった。
ただしAirPods Maxのほうが優位。とくに外音取り込みの自然さはAppleが上手い。
とはいえ「ほとんどの人が満足できる」ラインには入っていると思う。少なくとも、ここが理由で買うのをやめる人は多くないはず。
操作性|タッチ排除で“迷わない”物理ボタン


今回、Headphone (1)はNothingとしての初めてのヘッドホンデバイスとなる。その第一作目はタッチ操作が一切ないすべて物理ボタン式のコントロールが採用された。


底部には電源ON/OFFスイッチ。


ローラー:ホイールをくるくる回すことで音量調整ができ、押し込むとノイキャンのON/OFFができる。
パドル:左右に倒すことができ、曲送り、戻しが簡単にできる。
※アプリにて操作のカスタマイズが可能
ローラーとパドルの操作動画。ローラーの音声は物理ボタンそのものの音ではなく、ヘッドホンから出力されている音。
物理ボタンの操作が想像以上に手軽で迷いがない。また、誤操作の心配もないのでこの仕様にしたのは正解だと思える。



タッチ操作って誤操作が発生しやすく、当たりどころ悪いと反応しないので結構煩わしさを感じていたんですが、やはり物理ボタンって正義ですよね。
ボタン割り当て|Channel Hopは「使う人だけ神」




本体にはペアリング用のボタンに加えて、Channel Hopボタンがある。ワンクリックでApple MusicとSpotifyを切り替えられる機能だ。
正直、両方課金してる人がどれだけいるのかは謎。自分はApple Music派。でもこのボタン、音楽サービス切替だけじゃなくて、空間オーディオの切替やEQプリセット呼び出しなど、いろいろ割り当てられる。要するに「ショートカットボタン」として見るのが正解。




装着感と素材|ふかふか快適、ただし清掃性は割り切り


Nothing Headphone (1) のイヤークッションは、表面が PUレザー (ポリウレタン製人工皮革)、弾性に優れ、長時間装着しても耳への負担が少なく、快適にフィットする形状記憶フォームをクッションとして使用している。


ふかふかとしていて気持ちがいい。


ヘッドクッションも同様。薄めだけど当たりは柔らかい。だが、個人的には長時間でも利用時の場合は当たっている部分が少し痛く感じた。
頭の形や装着位置で差は出るので、気になる人はアーム位置を少しずらして圧を分散するといい。
そして、イヤーパッドなどのクッション類は取り外すことができない。
AirPods Maxは外して洗うこともできたがHeadphone (1)の場合はそれができないため、使用後はなるべく清潔を保つようにしている。
夏場は特に汗がつきやすく、PUレザーだとより目立つ。
蒸れやすいので今回のこの仕様は少し残念。夏場にヘッドホンを使用する機会は少ないのでなんとかなるが、洗えたほうがいいなと感じる。
弱点:角が擦れやすい。傷対策はこれ


Headphone (1) は質感がいいぶん、傷が入ると目立つ。さらに構造的に角が当たりやすいと言われているので、気になる人は対策しておくと安心だ。
そんな角を守るために3DプリンターでHeadphone (1)専用角保護パーツを印刷した。


非常に薄く、角に貼り付けるだけで傷から守ってくれる。
また、半透明素材を使い印刷したおかげでそこまで目立つこともない。
もし3Dプリンターを持っている人は印刷してみてほしい。とても便利だ。
アプリ体験|Nothing XでEQ・操作を自分好みに


Nothingが提供しているNothing Xをインストールすることでイコライザーやベースエンハンス、コントロール方法の編集などが可能になる。








Headphone (1)はこんな人におすすめ
- タッチ操作が苦手:誤操作ゼロの物理ボタンが最高
- 音も妥協したくない:KEFチューニング+EQで追い込める
- 接続の選択肢が欲しい:LDAC/USB-C有線/3.5mm対応
- ANCも欲しい:日常用途は十分に実用
- 電池持ち重視:ロングバッテリーが安心材料になる
- デザイン重視:他と被らない見た目に価値を感じる
- 4万円前後で、音も操作も妥協しないヘッドホンを探している
おすすめしない人
- 最上級のANC/外音取り込みだけを最優先したい(AirPods Max級を期待)
- とにかく軽さが正義:329gでも重いと感じる人
- 清掃性が最重要:イヤーパッドを外して洗いたい人
- タッチ操作派:物理ボタンよりスワイプ/タップが好き
- スタンダードな見た目が絶対:主張の強いデザインが苦手
まとめ|Nothing Headphone (1)
Nothing Headphone (1)は、見た目のインパクトだけで選ぶプロダクトではない。まぁ、見た目にも惹かれるが…。
物理ボタンに全振りした操作は直感的で、誤操作のストレスを感じにくい。
音はフラット寄りで低域が少し厚め。LDACや有線接続も押さえつつ、アプリのEQで自分好みに寄せられる自由度も十分。
ANCは強力だが、最上位クラスを圧倒するほどではない。一方で、最大80時間(公称)のロングバッテリーと5分充電で最大5時間再生のクイックチャージは、日常使いの安心感を確実に高めてくれる



充電全くしてませんね…本当に電池持ちがいい。
イヤーパッドが外せない点、夏場の蒸れや清掃性は割り切りが必要。
傷がつきやすい角の保護は、3Dプリンターのパーツでうまく解決できたが、3Dプリンターが無い場合はサードパーティのシートやカバーが有効。
ただ、Nothingの美しいビジュアルを妨げてしまいがちなのでその辺りはよく吟味すること。。
Nothing XアプリでのEQ/操作カスタム、Phone (3)連携のChannel Hopなど、使い込むほど“自分仕様”に育てられるのも魅力。
個性あるデザインと気持ちよい操作、価格以上に感じる音の実力をまとめて取りにいくなら強くおすすめできる。逆に、超軽量や最上級ANC・解像感を最優先する方、タッチ操作が好きな方には向かないかも。
Nothingらしい“楽しいヘッドホン体験”を探しているなら、まず試してみる価値は十分にある!!!
以上。最後までお読みくださりありがとうございました。

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