【NOTHING SUMMER UPDATE 現地レポ】FeliCa対応の Nothing Phone (3)/Headphone (1) 日本発売――価格・発売日・“触ってわかった核心”

セキログです。
Nothingの新作発表会『NOTHING SUMMER UPDATE』に招待いただき参加してきました。
写真はNothing提供、音声・動画は現地収録です。この記事では“会場の熱量”と“新作の核心”を、短時間で掴めるようにまとめます。

この記事でわかること(3点)

  • 発表内容の要点(何が“新しく”“良く”なったか)
  • 現地で感じた手触り(質感・UI・音・サイズ感)
  • 価格/発売時期などの詳細情報

なお、すでに予約は始まっており、発売日は8月28日となる。

https://jp.nothing.tech

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自分で撮影した写真が山程あるけど公式のほうが断然キレイなので自分の写真は封印します。

目次

YouTubeショートでサクッと現地レポ

Nothing CEO カール・ペイ氏の挨拶 ― 日本重視と“体験”への投資

冒頭はCEOカール・ペイ氏のスピーチから始まった。語られたのは新製品の前に“会社として何を重視しているか”。要点は次のとおり。

  • 日本は米国に次ぐ世界3位の重要市場と位置づけを明言。
  • 日本にオフィスとチームを設立。スマホ/オーディオ/スマートデバイス網羅する完全な製品エコシステムを構築。
  • FeliCaやeSIMの対応
  • 国内パートナー「楽天モバイル」の共同発売にも言及。購入しやすい環境を構築している。
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日本市場に継続的に刺激を与えると締め、カール・ペイ氏自身も頻繁に日本に訪れたいとの意を示していました。

今日は“新製品の話”だけではなく、日本で戦うための土台づくりを先に進めてきたことを伝える内容にも感じた。
スペックの足し算よりも体験(質感・UI・音・光)を磨く姿勢が前面に出ていて、FeliCaやeSIMなどのローカル要件とデザインを両立させるのがNothingらしさだと思う。
第3位市場」という言及は、投資を続ける約束に近いメッセージ。売って終わりではなく、一緒に育てていくスタンスがにじむ。

「日本はアメリカに次ぐ第3位の市場だ。」
「FeliCaやeSIMにも対応し、完全なエコシステムを構築している。」

この前提を押さえておくと、後半の新製品でなぜその仕様なのかが見通しやすい。体験最優先で、日本向けの配慮を欠かさない。今日の発表はその延長線上だ。

Nothing Japan代表・黒住氏のプレゼンスタート

3行サマリー

  • いまのテックは“便利”の先で停滞と不安が混ざっている。Nothingは再びワクワクを取り戻すことを使命にする。
  • 核はデザイン × ソフトウェア × コミュニティ。ローカル要件も押さえた“ひと目でNothing”の体験を広げる。
  • その文脈で発表されたのが Headphone (1)。見た目・操作・音まで“使う気分が上がる”ことを最優先。

いま置かれている前提と、Nothingの原点

政治・経済の不安定、SNSやAIへの不信で、テクノロジーは“助ける道具”からズレつつある。
プロダクトは似通い、OS体験も20年大きく変わらず、“スクリーンを見るだけ”になっている。

Nothingが立てた問いはシンプル。「テクノロジーがまた楽しくなったら?」「自分の一部のように感じられたら?」そんな疑問を持って、このビジネスを始めた。

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Nothing製品は見た目も含めワクワクするんですよね。

Nothingの進め方(第1章の総括)

デザイン:10m先でも“それと分かる”アイデンティティ。

ソフトウェア:Nothing OSにシンプル/エレガント/邪魔しない思想を持ち込む。

フルエコシステム:スマホ・オーディオ・スマートウォッチを複数価格帯で展開。

コミュニティ:共創(Community Edition)。8,000人超が株主でもあり、代表は取締役会に参加。

ユーザーがNothingを選ぶ理由の1位はデザイン。ただの“デザイン会社”ではなく、堅牢な事業基盤も築いている。

第2章の宣言(これからやること)

既存の成熟市場だけでなく、イノベーションに攻めていく

スマホのシェアは0.2%=伸びしろ。市場を追うのではなく先に体験を作る

ハード×ソフトの融合を一段深く。AI活用や“Essential Space”(β)もその一歩。

コミュニティとの共創を拡大し、ユーザーにも“クリエイティブ”になってほしい。

新製品 Headphone (1) — 何が“違う”のか

先に発表されたのはNothing初となるHeadphone (1)。

  • イヤーカップ全体を覆うシースルー。内部の大きな2つの円が音響チャンバーを象徴。
  • アルミを多用し、軽さ・剛性・質感を両立。「建築的な精密さ/彫刻の存在感」を目指す。

“数値の強さ”より触って迷わない&気分が上がるほうに全振りしているが、KEFとのコラボレーションによって低域〜高域のバランス重視&原音忠実を実現している。

デザイン→操作→音まで一本道で気持ちいい。AIは裏方で効かせる。

ローカル対応を外さないNothing流の延長で、ヘッドホンも“体験主語”に振ってきた感じ。

しかし、39,800円は頑張ってくれたと感じる価格だ。ありがとうNothing。

Phone (3) ― 何を“フラッグシップ”と定義したのか

3行サマリー

  • 「Nothingにとってのフラッグシップ=進む方向を示す機種」という再定義。
  • 4カメラすべて50MP/4K対応、大型センサー+ペリスコープで“撮り切る”。
  • デザインはシンメトリー×テクニカル・ウォームス、背面グリッド&進化したGlyph Matrixで“情報と遊び心”を両立。

ポジショニング

  • Phone (3) は、Phone (2) からの時間を使い「Nothingの進む方向」を明確化した“旗艦”。
  • 目指すのは美しさ・アイデンティティ・個性を持ち、ユーザーの創造性を後押しするスマートフォン。

カメラシステム(全方位で“撮る”)

  • メイン/超広角/望遠/フロントの4カメラすべて50MP4K動画対応。
  • メイン:クラス最大級センサー。Phone (2) 比で**+44%**の受光。夕景など難条件で粘る。
  • 望遠:ペリスコープ。3×広角/6×ロスレス/最大60× AI超解像最短10cmのマクロ兼用。
  • 超広角:画角114°。逆光でも陰影を捉える描写。
  • フロント4K動画対応。配信適性も押さえる。
  • TrueLens Engine新アクションモード:4カメラ連携で動体を安定描写。
  • ギャラリー:写真家共同のプリセットフィルターを多数追加。

性能・サイズ・表示

  • Snapdragon 8s Gen 4採用。AI・ISPを活かしスピード/効率/発熱のバランスを最適化。
  • Phone(2)よりも一回りコンパクト化。持ち心地を重視。
  • ベゼル1.87mmの四辺等幅シンメトリー。Nothing史上最も明るく鮮やかなディスプレイ。

バッテリー・充電

  • 史上最大容量バッテリー。ワイヤレス対応。
  • 高速充電:5分で50%まで回復(メーカー説明に基づく)。

OS・アップデート

  • Nothing OS 3.5 × Android 15
  • 近くNothing OS 4 × Android 16へ更新予定。

主要仕様・販売

  • IP68防水防塵。FeliCa(おサイフ)eSIM対応。
  • 白/黒の2色。メモリ/ストレージは2構成
  • 楽天モバイルとのパートナーシップで日本展開。
  • 発売日:2025年8月28日(木)9:00。楽天モバイル
  • 販売チャネル
    • Nothing公式ストア(SIMフリー)Nothing
  • 楽天モバイル(国内キャリアで唯一の取り扱い):公式サイト/楽天モバイルショップ/楽天市場店。予約は8月20日開始。
  • メモリ/ストレージ:12GB+256GB、16GB+512GB。
  • 価格(税込)
    • Nothing公式:12/256=¥124,800、16/512=¥139,800
  • 楽天モバイル¥119,900〜(分割・買い替えプログラム等も案内あり)。
  • 予約/特典:Nothing公式は8/27までの予約で¥10,000クーポン(Nothing/CMFのオーディオ製品に利用可)。
セキログ

全国の楽天店舗で取扱だとか⋯店舗で触れられるのはいいこと。
なにより、FeliCa対応ってのが大きい。僕はこれでNothingをメインスマホにする。

デザイン哲学:Technical Warmth

  • 背面の3列グリッドは内部のフレックス配列を可視化。
  • 円や曲線を非対称に置き“動き”を生む。「テクニカル・ウォームス=構造に温度を宿す」設計。

Glyphの進化:Glyph Matrix

  • ギミックではなく実用」を前提に強化。
  • Glyph Matrix:円形内に489個のマイクロLED。通知/連絡先/時計/バッテリーなどをドット表現で表示。
  • ツール:ストップウォッチ/セルフィー用ビジュアルタイマーなど多岐にわたる。
  • Glyph Toy:ミニゲーム。SDK公開でコミュニティと共創。2本をプリイン、今後拡大。

AIとEssential Space

  • スマホは“最も普及したAIプラットフォーム”。AIがスマホ体験を再定義するという立場。
  • Essential Space(β):情報の保存・整理・要約・次のアクション提案まで担う“第2の脳”。すでに5人に1人が使用
  • Flip to Record:端末を裏返してエッセンシャルキー長押しで録音→AIで文字起こし/要約しEssential Spaceへ。録音中は赤LED点滅+Glyph波形を表示。
  • Essential Search:画面下スワイプで呼び出す検索バー。アプリ/連絡先/メッセージから開始し、今後対話型AI検索に拡張予定。
  • 目指すのは「ユーザーに寄り添い、創造性を引き出すOS」。
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カメラは“撮れる範囲”と“難条件の粘り”を拡張して撮影の失敗理由を潰す方向だね。色味も超きれいと評判なのでカメラ機能にも期待していい。

Glyphの機能進化で、情報の見せ方が“趣味と実用”の中間に着地している。僕はこのGlyph Matrixがとても好き。

楽天×Nothingが示したこと

イベント終盤では、楽天モバイルのシャラッド氏から全国全店舗での展開と発売日が発表され、Nothing Japan黒住氏のメッセージで締めくくられた。

  • 楽天モバイル 共同CEO兼CTO シャラッド・スリオアストーア氏が、Phone (3) の全国全店展開と発売日を発表。Nothingの思想をより多くのユーザーへ届けるパートナーシップであると強調。
  • 黒住氏の締め:楽天のスピード感と価格設計に“毎回驚かされる”。Nothingと同じく「ユーザーを驚かせたい」という想いを共有し、日本をもっとエキサイティングにしていくと表明。
  • メッセージ:Nothingはこの4年で挑戦を重ね、“真の挑戦者”として次章へ。テクノロジーをもう一度ワクワクさせるため、デザイン×コミュニティ×ソフトウェアで前進する。

タッチ&トライ|Phone (3) と Headphone (1) を“手で確かめる”

展示エリアで先行ハンズオンを実施。

Glyph Matrix は視認性が高く、通知・残量表示が一目でわかる

並べて置くとわかる「トンマナの一致」

Phone (3) と Headphone (1) の配色・素材感が揃い、プロダクト単体より“セットの美しさ”が際立つ。ディスプレイの発色とグリフの点灯が背景に映え、写真映えも強い。

Phone (3) × Headphone (1) の同色コーデ。統一感が強く“置き画”が決まる
セキログ撮影

Phone (3)|小ぶり化と等幅ベゼルで“持った瞬間に好き”

手馴染みが良いサイズ感。等幅ベゼルで画面が“額装”される印象

Phone (2) よりひと回りコンパクト。四辺等幅1.87mmベゼルで画面がきれいに締まる。発色とピーク輝度は会場照明下でも十分。
AF速度とシャッターラグは良好、望遠/マクロの歩留まりも高い。Glyph Matrixがワクワク感を高める。
触れた瞬間に「手に入れるしかない」と思わせる完成度。

セキログ

Phone(2)より小さくなったサイズ感。とても持ちやすく、手に馴染む。

ブラックは引き締まり感が強く、精悍な佇まい
セキログ

ブラックはとてもシックな装いで、かっこよさが際立つ。

セキログ

非常に悩ましい…

触ったら最後。手に入れざるを得ないと思えるほどの完成度。
一瞬で惚れ込んでしまった。

Headphone (1)|“物理操作”と装着バランスが気持ちいい

装着感は安定。耳当たりは柔らかく、ローラー+物理ボタンの操作が直感的。

NC/外音取り込みの切り替えは即反応、LDAC接続も安定。
重量329gだが、ホールドと重心設計のおかげで数字以上に軽く感じる。
イヤーパッドの包み込みと空間オーディオの相性がよく、音はフラット寄りで解像感高め。

個性的な見た目、コスパの良い価格帯、音質。操作性。
これはいい選択肢になる。

会場でも感動の声が多く聞こえてきた。

セキログ

Nothing、本当にワクワクさせてくれる。

第一部プレス・パートナー向けイベントの特典紹介

今回のイベント、1部と2部で別れている。
1部はプレス・パートナー限定イベントとなるが、退場時にNothingの紙袋が渡された。

セキログ

特典⋯歓喜!ちなみに2部では違った特典が渡される。1部に参加していた人は2部の特典はもらえないようになっていた。

特典内容は

  • Nothing立体ロゴシール
  • ピンバッジ
  • スマホショルダーストラップ
2人で参加したため2ついただいた

ピンバッジがとてもかわいい。
そしてスマホショルダーストラップはシンプルなデザインにNothingロゴ。とても使いやすいデザインになっている。
スマホショルダーストラップが入っていたポーチも日常使いができるデザインになってるため活用したい。

二部参加!想定外の出来事がありつつも無事購入ができた

すでに並びができており、この暑い中結構な人たちが並んでいた。

会場内。
入場時点では余白のあった空間も、時間が経つにつれてギチギチ空間に。

軽食とドリンク。バニラマカロンは絶品で、Glyph Matrixロゴが印字されていて可愛い。

神々しく展示されているHeadphone(1)

プレス・パートナーは購入ができない⋯だと?

物販に並び、いざ自分の順が回ってきた。
名前を言っても名簿から一向に見つからない⋯。なんと、プレス・パートナーの方は購入ができず、コミュニティメンバーのみ、かつ当選メールが必要のようだった。

「余れば、もしかしたら販売できるかもしれないんですけど⋯」と非常に申し訳無さそうに伝えるスタッフ。
この件に関しては事前に周知されていなかったのでひどく落胆した…。

「余ったらか‥いつまで待てばいいかな」 と思いつつ会場でバニラマカロンを食べていた。
するとスタッフ間での丸聞こえなヒソヒソ話が聞こえてきた。

どうやら18時30分からプレス・パートナーの人も購入できるようにするということだった。

セキログ

本当、ありがとうって感じ。生き返ったよね

こうして無事Phone(3)とHeadphone(1)を購入できた。

どうやら16+512GBの上位モデルのみを販売していたようだ。
もともと256GBを購入しようと思っていたが、この際仕方がないと思い購入した。

余談|Nothingの抽選は落選。でも“イベント5日前”に物語が動いた

8月15日。一般抽選は落選。胃の奥がじんわり重いまま、夏季休暇中だったので実家で晩ごはんをいただいていた。
そのとき、SNSに1通のDMが届く。――Nothing Japan新製品発表会ご案内

開くと、プレス・パートナー向けイベントの正式招待らしき文面。参加登録フォームのリンク付き。
舞い上がる前に、まずは確認。送信元ドメイン、リンク先、企業情報を洗う。念のため、普段から課金して使っているChatGPTにも照会。

結論は「正規の招待と見てよい、ただし最終確認は自分で」。よし、次は電話だ。

窓口から担当へ取り次がれ、名を名乗る。
「お世話になっております。いつも拝見しています」
……ガチだった。肩の力が抜ける。疑い深い自分にも、こういう“ご褒美”がある。

その瞬間、頭の中でFRUITS ZIPPER『ピポパポ』の
「ちょ、まって、ちょ、まって、ちょ、まって、今」「え、まって、え、まって、え、まって、今」
が再生される。

発信を続けてきてよかった、と素直に思えた夜。
Nothing、ご招待に心から感謝。

以上がNOTHING SUMMER UPDATEのレポートとなる。

今後のNothingにも注目!

商品は後日レビューします。

セキログ

ありがとうございました!

イベント名:「NOTHING SUMMER UPDATE」
※企業名の表記は「Nothing Japan」、ブランド名は「Nothing」です。
登壇者名
・Nothing Japan 代表 黒住 吉郎(クロズミ キチロウ)
・Nothing CEO カール・ペイ
・楽天モバイル株式会社 代表取締役 共同CEO兼CTO
 Sharad Sriwastawa氏(シャラッド・スリオアストーア)

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